有名ブランドのリペアテック、ヴィンテージ・ギターショップの経営に携わり、アンプをはじめとする革新的なギタープロダクツの数々を生み出してきた“ジョー・ネイラー”氏が立ち上げたギターメーカー「Reverend Guitars」。
韓国ファクトリーで加工された部材をアメリカ・デトロイトの工房に持ち込み、専任ビルダーがセットアップを行うことで高い品質とコストパフォーマンスを両立する本ブランド最大の魅力は、すべてのラインナップに独自のカスタムピックアップ、ロッキングチューナーを搭載し、ボディ材にコリーナを使用するなど、ブティック系ギターブランドに引けを取らない仕様を備えている点にほかなりません。
丸みを帯びたハイレゾナンスボディには濃厚でタイトなミッドレンジを持つコリーナを使用。独自の6点止めプレートでジョイントされたネックには、300度以上の熱処理高熱処理によって水分や不純物が可能な限り排除されたローステッド・メイプルを採用しています。
リアポジションのハムバッカーは、暖かみのあるミッドの響きと明瞭さを両立するオープンなトーンとなっており、クラシックなロックから高めのゲインで鳴らすモダンなロックまで幅広くカバー。甘くメロウなトーンでありながら抜けの良さを誇るフロントポジションのソープ・バーは、BASS CONTOURを絞るとピュアなシングルコイルのようなトーンも得ることができます。それぞれの長所が活きたミックスポジションの艶やかでパンチのあるサウンドも非常にユニークで、ロック系の分野で汎用性の高さを発揮するモデルとなっております。
パッシヴ・サーキットを最大限に活かした「BASS CONTOUR」では、コイルタップほど露骨な音量変化なく低音域のみを自然にカットすることができ、絞り切った状態からフル10にすると、LOWレンジをナチュラルにブーストしたようなニュアンスが得られます。低音がスッキリしたバッキング向きのトーン〜リードギター向きのトーンへの使い分けなど、あらゆる場面でピックアップの再ボイシングが可能となっている。
1997年に最初のモデルを発表してから20周年を迎えたReverend Guitars。国内流通が少ないことから日本ではそれほど有名なブランドではありませんが…海外ではバンドマンをはじめ、多くのミュージシャンから支持を集めつつあります。日本でも、程良くレトロなルックス・確かな演奏性・使えるサウンドの3拍子揃った実力派ギターブランドとして認知される日も近い?のではないでしょうか。