12穴、14穴、16穴、どれを買えば良いですか?
ほとんどのクロマチックハーモニカ用の楽譜は12穴(3オクターヴ)で演奏することができます。16穴(4オクターヴ)の最低音部は出しづらいということもあり、あまり使われる頻度は高くありません。ジャズやポップですと好んで16穴の最低音部を使うことがありますが、お教室などで指定がないのであれば、12穴をおすすめしております。
12穴、14穴、16穴の違いを詳しく書いた記事がありますので、こちらをご参照ください。
クロマチックハーモニカ 12穴、14穴、16穴比較ハーモニカ教室用のクロマチックハーモニカを探しています。穴数はどれがいいのでしょうか?
12穴を推奨しているお教室、16穴を推奨しているお教室がそれぞれございます。
クラシックの方は12穴、ジャズ・ポップスの方は16穴という傾向がありますので、通われるお教室で確認していただくと、間違いがないかと思います。ストレート配列とクロス配列はどう違うのですか?
ストレート配列とクロス配列には、下記のような違いがあります。
【ストレート配列】
ストレート配列は、12穴・14穴クロマチックハーモニカにラインナップされております。
穴の大きさ:小さい
音の大きさ:普通に吹いたときの音量はクロス配列よりも小さめ
吹き心地:抵抗感はクロス配列よりも強め
発音:クロス配列よりも早い
音色:クリアな音色で音束が詰まっているイメージ、芯のある音色
ジャンル:クラシック・ジャズ
【クロス配列】
クロス配列は、12穴・14穴・16穴 音域を問わずに幅広くラインナップされております。
穴の大きさ:大きい
音の大きさ:普通に吹いたときの音量はストレート配列よりも大きい
吹き心地:抵抗感はストレート配列よりも弱い
穴が大きいため息が入りやすい
音色:音の輪郭はストレート配列よりもはっきりしていない、音に広がりのあるイメージ
ジャンル:ジャズ・ポップスなど
配列の違いは吹き心地だけでなく、音色にも影響してきます。
ジャンルや曲調によって使い分けてみてください!四角穴と丸穴はどう違うのですか?
四角穴と丸穴には、下記のような違いがあります。
【四角穴】
穴の大きさ:丸穴より大きい
音の大きさ:丸穴より大きな音をだしやすい
音色:クリアな音色
吹き心地:息がストレートに伝わる
【丸穴】
穴の大きさ:四角穴より小さい
音の大きさ:四角穴よりは大きい音がだしづらい
音色:丸みのある音色
吹き心地:少ない息量でも鳴りがよい、唇のすべりがなめらか
HOHNERの木製12穴モデルであれば、四角穴マウスピースを丸穴マウスピースに、丸穴マウスピースを四角穴マウスピースに変更することが可能です。クロマチックハーモニカで出せない音はありますか?
12穴であれば、3オクターヴの音域の中であれば出せない音はございません。
どの調子の曲であっても吹くことが可能ですが、それぞれの調子の音階練習が必須となります。クロマチックハーモニカの特殊キーって何ですか?
クロマチックハーモニカにも実はC調以外のキーがラインナップされているモデルがございます。
HOHNERでは、Super 270, CX-12 でラインナップされております。
SUZUKIでは、SCX-48でラインナップされております。
【特殊キーの音の高さ】
クロマチックハーモニカの特殊キーはテンホールズハーモニカのキーとは異なり、Cが一番高いです。
低い 高い
C-tenor D E F G A B♭ B C
※C-tenor はHOHNERのみのラインナップです。
特殊キーを使いこなすと、楽に移調・転調が可能となります。セッションなどでアドリブをする場合にもおすすめです。バルブ貼りつきの原因と対処法を教えてください。
まず、バルブ貼りつきの原因をご説明します。
冬場や夏場であってもクーラーの冷気などによりハーモニカが冷えた状態でハーモニカを温めることなく息を入れてしまうと結露が発生し、バルブがリードプレートに貼りついてしまい演奏に支障をきたします。
バルブが張り付いた状態で音を出そうとしますと、結露をしているリードプレートからバルブがはがれる際に生じる「プッ」という音が生じます。その他に発音が遅れる、音が出にくいという症状が起こります。
※この現象は新品のクロマチックハーモニカでも起こります。
対処法としては、バルブについている水滴がなくなるくまで、分解はせずにケースから出して自然乾燥させてください。バルブの貼りつき頻度が高い場合はバルブが劣化している可能性があり交換が必要になります。
バルブは接着剤でついているのでご自身での交換も可能です。
メンテナンス用品、バルブセットのネットからのご注文はこちらから↓
【HOHNER】バルブ交換、リペアキット
【HOHNER】バルブセット
【SUZUKI】SCX用バルブセット
【SUZUKI】SIRIUS, GREGOIRE, FABULOUS用バルブセット
当店で修理も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
《 バルブの貼りつき予防方法 》
1.最初に、手でカバープレートを十分に温めます
2.3~4穴くわえてレバーを押し戻ししながら、最初は吸い音から、徐々に吹き音の割合を増やしていき徐々に息を入れていきます。
※5~10分ほどかけて十分に温めてください
この一連の作業が面倒である場合は、ハーモニカウォーマーのご使用をおすすめいたします。クロマチックハーモニカの音が出ません。どうしたらいいでしょうか?
音が出ない原因としては、下記の3つが考えられます。
・なにかがリードとリードプレートの隙間に挟まって発音を妨げている
・バルブが結露してくっついてしまっている
・リードが折れかけている
バルブ交換・リペアキットの販売もございますが、ご自身でメンテナンスをすることに不安がある場合はご相談ください。
【店頭修理について】
リードになにかが挟まっていて、それを取り除くだけで他に問題がない場合であれば店頭修理対応もしております。
(谷口楽器でお買い上げの方はサービスで行います)
【メーカー修理について】
リード交換などはメーカー修理になります。お値段はメーカー、修理状況などによって大きく変わりますが、リード交換はだいたい4,500円前後です。
ボディ交換など部品交換が必要な場合は追加で部品代がかかるためそれより高額になります。買ったばかりのクロマチックハーモニカなのに低音部の音が出ません。どうしたらいいですか?
低音が出ないというトラブルのほとんどの場合は吹き方が原因ですので、原因のご説明と、故障しているのかどうかを確認する方法をご紹介いたします。
【原因】
クロマチックハーモニカの低音部の特に吸音は喉を十分に開いた状態でなければ正しく発音できません。
喉を閉じた状態ですと音が出ない、正しく発音できずに音程が下がってしまうということがございます。
※新品のハーモニカで音が出ない原因のほとんどは吹き方が原因ですが、故障の場合もございます。
【故障しているのかどうかを確認する方法】
吹き方が原因の場合、顔を上に向けて演奏をすることで故障しているかどうかを確認できます。
上を向くと喉が自然と開くので上を向いて演奏していただくと正しく発音できる可能性が高まります。
その際、問題なく発音できていれば故障ではありません。
※音程が極端に下がってきた場合はリードが折れかけています。その際は演奏を中止してください。音程が下がった状態で上向きで吹いていると折れたリードを飲み込んでしまう可能性があります。
それでも音が出ない、出にくいという場合は故障しているか、リードに何かが引っ掛かっている可能性がありますので、谷口楽器までお持ちいただくか、4階ハーモニカフロアまでお送りください。クロマチックハーモニカの音の出し方を教えてください。
入門者向けに、クロマチックハーモニカの音の出し方について簡単にご紹介します。
【くわえ方】
左右隣り合う音が混ざらないように口の形は「ほ」の口の形を意識してくわえてみてください。
かなり意識をして口をすぼめないと単音のきれいな音がでません。
【息の出し方】
深呼吸をするように吹き吸いしてください。特にクロマチックハーモニカは息量が必要になります。
十分な息量がないといい音はでません。
※音が半音ほど下がってしまった場合は中のリードが折れかけています。演奏を中止してください。
【低音域・高音域の吹き方】
低音域、高音域は特に十分に喉を開いていないとしっかり発音してくれません。
音が出にくい場合は、歌うときのように喉を開いて吹いてみてください。
※お客様ご購入直後でも低音域の吸いの音が出ないというお問い合わせをいただくことがあります。多くの場合は喉が閉まっていることが原因ですが、初期不良が疑える場合はお問い合わせください。
【穴番号】
クロマチックハーモニカの楽譜には、下に穴番号が添えられていることが多いです。
例えば、1は1番の吹き、①は1番の吸い、数字の下に→が下についている場合はレバー押しという意味になります。
メンテナンスや2本目以降の楽器についてなど、なにか疑問点がございましたら当店までお問い合わせください。