バンドネオンとは
バンドネオンは主にアルゼンチンタンゴで用いられることの多い楽器ですが、発祥はドイツです。
1840年頃、ドイツの楽器製作家ハインリッヒ・バンドによって考案・製作されたものが始まりとされています。
左手が低音部、右手が高音部に分かれていて、左33個/右38個の計71個ボタンが配置されています。
蛇腹を押した時と引いた時で音が異なる押引異音の構造(ダイアトニック式)が一般的ですが、押引同音のクロマチックタイプなどもあります。
コンサーティーナの親戚と位置づけられています。
中でも“Alfred Arnold(アルフレッド・アーノルド)”社製は世界規模でバンドネオンを代表するメーカーであり現在でも圧倒的信頼を得ています。
しかし1950年代になくなってしまったので新品は出回っておらず、日本国内で入手できるものはほとんどが中古品であり、またその全てがビンテージで大変貴重なものです。現在でもイタリアのアコーディオンメーカー(ピジーニやビクトリアなど)がバンドネオンを製作していますが国内流通はなく、その音色はアコーディオンに似ていると言われています。
当店ではアルフレッド・アーノルド製以外にもアルフレッドの父親(Ernst Louis Arnold)が製作した“ELA”、“Premier(プレミア)”やごく稀に“HOHNER(ホーナー)”の中古品を販売しています。いずれのメーカーもドイツ製です。