登場以来変わらないレトロな佇まいのダブルカッタウェイ・デザインに、実用的なModified(モディファイド)スペックを盛り込んだ「59 'M' N.O.S +」レフトハンドモデル。

ボディ材は昔ながらの木製繊維合板材“メゾナイト”を使用。ブリッジにバダス・タイプを搭載し、従来の木製ブリッジでは難しかったオクターブ・チューニングの問題を解決しつつ、サウンド・演奏性・メンテナンス性のブラッシュアップが図られています。スケールはロングとミディアムの中間に位置する636mm(25インチ)を採用。開放弦と押弦時の響きを近づけるために、金属製ナットが採用されている点も特筆です。ビザールな雰囲気を引き立たせるボディサイドのテクスチャテープもいい味出してます。

筒状の金属カバーが目を惹くピックアップは、オリジナルLipstick(リップスティック)のサウンド・キャラクターに、抜けの良いハイと、パンチの有るミドル、ソリッドなローをプラスしたモダンなチューニングとなっております。リア/フロントPUがシリーズ(直列)配線となりるミックスポジションでは、ファットなサウンドをアウトプット。ホロウボディとリップスティックPUが生み出すトーンは、コードストロークやアルペジオで煌びやかな高域が一層際立ちます。コントロールは、各ピックアップのボリュームとトーンがスタック・ノブに割り当てられています。(ボディと同じカラーのノブがボリューム、白いノブがトーン)

コスト削減・工期短縮のために木製繊維合板材を用いてスチューデント向けギターを製造してきたことが結果として独自性を生み、今日のビザール リバイバルを語るうえで欠くことのできない存在となったダンエレクトロ。現代では新しくもあり、懐かしくもある、唯一無二の存在と云えるのではないでしょうか!?

セミホロウ構造で軽量であることと、短めのスケールを採用している点から、女性ギタリストにもお薦めしたい逸品です。